『コロナ禍における結婚式』新しいあり方や当たり前とは?

コロナ禍で、結婚式の中止や延期の増加が報道される中で、以下のような疑問をお持ちではありませんか?

  • コロナ禍で結婚式を中止した人も多いと聞くけど、代わりに何かするの?
  • 結婚式に関する色々なオンラインサービスが出ていると聞いたけど、どのようなサービスがあるの?
  • コロナ禍で行われる結婚式では、三密対策はどのように行っているの?

この記事では、コロナ禍で注目される結婚式を行う方法や工夫についてまとめてみました。

コロナ禍での結婚式

コロナ禍での結婚式の中止や延期

厚生労働省がまとめた「人口動態統計速報」によると、2020年の婚姻数が53.7万組と前年より7.8万組、率にして12.7%減少したことが分かりました。また、日本ブライダル文化振興協会の調査によると、昨年のコロナ禍で結婚式を中止・延期したカップルは24万組に上ると見られており、国内での挙式はもちろん、海外挙式を検討されていた方は、特に慎重に判断せざるを得ない状況だったかと思います。

コロナ禍での結婚式の工夫

コロナ禍で結婚式を中止・延期する方も多かった一方で、感染拡大を防ぐように配慮された様々なプランや対応策が打ち出されてきており、そういったプランを活用しながら式を挙げられる方も徐々に増えてきているようです。

フォトウエディングにする

フォトウエディングは、結婚式の思い出を写真で残すという方法で、以前からあったサービスではありますが、今回のコロナ禍で利用される方が増えたようです。好きな衣装を選んで、セットのあるスタジオやロケーションにてプロのカメラマンが撮影するサービスですが、場合によっては、ご本人達だけでなく、ご家族を交えて撮影してもらうことも可能です。撮影後にご家族だけで会食を行う方もいますし、挙式や披露宴を行い、追加でフォトウエディングを行うという方もいます。

アウトドアウエディングにする

アウトドアウエディングは、その名の通りキャンプ場や公園、海辺などの屋外で行われる結婚式の事で、音響や飾りつけ、会場の設営など、比較的自由に設計できるのが魅力です。日本ではあまり聞き馴れませんが、海外では人気のあるスタイルで、屋外で行うことにより密を避けることができるため、コロナ禍で注目を浴び始めています。アウトドアウエディングの一番の心配は雨天の場合ですが、併設されている会場内での開催に変更できるような場所を選んだり、全天候型の会場の場合は屋根が開け閉めできるようになっていたり、グランピング用のテントなどを利用して雨よけとして使ったりと、雨天でも心配なく利用できるよう配慮されたプランを提案してもらうことも依頼できます。

少人数または二部制で行う

挙式や披露宴を屋内で行う場合、ソーシャルディスタンスの観点から、招待するゲストの人数を減らして少人数で行うという選択肢もあります。しかし、せっかく式を挙げるなら、親族だけでなく、親友や会社の同僚も招いて多くの方と喜びを分かち合いたいという方に今注目されているのが、二部制の結婚式です。第一部では親族の方だけに限定して挙式と披露宴を行い、第二部で親友や会社の同僚を招いて再度披露宴を行うというのが一般的な二部制のパターンですが、初めに親族だけで披露宴を行い、その後親族と親友などを交えて挙式を行い、その後に親友と披露宴を行うという流れのパターンもあります。二部制の場合、組み合わせ方は自由に選べますので、状況が落ち着いてから別日で親友や同僚を招いて第二部の披露宴を行うという選択をする方もいるようです。

オンライン結婚式を行う

通信環境による音声の途切れ等の懸念もあり敬遠されがちなオンライン結婚式ですが、今回のコロナ禍で検討する方も増えているようです。オンライン結婚式と言っても方法は様々で、リアルで行われている結婚式の様子をオンラインで中継して多くの方に参加してもらうという方法もあれば、スタジオで撮影してCG加工したものを配信するといったサービスもあります。料理についても、事前に宅配便で、冷凍されたものや湯銭で温めるだけの料理をゲストに送ることにより、当日一緒に料理も楽しめるといったサービスも出てきています。オンラインで行うことにより、海外など遠方に住んでいるため通常であれば参加できない方や、高齢で外出が難しい方も参列することが出来るため、今後も一定の需要はあるかも知れません。結婚式のオンラインサービスは、挙式や披露宴の配信だけに留まらず、招待状をスマホなどで作れるweb招待状や、ご祝儀をクレジットカードで決済するオンライン決済など、様々なオンラインサービスがコロナ禍で注目されています。

食事やお酒などの提供方法を変える

披露宴での食事についても、1つのお皿に2~3品の料理を合盛りすることによって、配膳頻度を少なくして食事の時間を短縮するようにしたり、飲み物についてもアルコール提供は乾杯の時だけにして、それ以外はノンアルコールの飲み物で代用するなど、食事やお酒の提供方法にも工夫がなされています。披露宴の席の配置も、卓数を増やして1卓あたりの席数を減らしたり、長卓の場合などは対面で向かい合いにならないように席の配置を工夫したりと、密にならないような対策がなされています。また、引き出物に関しても、接触感染を防ぐために宅配便で後日贈るというサービスもコロナ禍で注目を集めています。

コロナ禍での結婚式まとめ

コロナ禍での結婚式についてまとめると、以下のようになります。

  • フォトウエディングやアウトドアウエディングなど、多様なスタイルの結婚式を選ぶ方が増えている
  • オンライン結婚式だけでなく、招待状やご祝儀の決済など、様々なオンラインサービスがコロナ禍で注目されている
  • 食事やお酒の提供方法、座席の配置や引き出物の渡し方など、今までとは違う工夫がなされている

コロナ禍での結婚式をどのように行うかは人それぞれ判断は分かれますが、今の時代に即した新しいサービスや工夫を見て取ることができます。

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