クリスマスイベントと「ロスフラワー」

クリスマスに贈られる花の定番

街にはイルミネーションがきらめき、クリスマスソングが流れ、人々の心は華やぐクリスマスシーズン。花き業界ではどんなトレンドがあるでしょうか。

クリスマスには、定番の花が購入される傾向にあります。

赤と緑のコントラストが鮮やかなポインセチア、赤や白やピンクのシクラメン、赤いバラやガーベラの花束、バラに似た美しい花を咲かせるクリスマスローズ、デコレーションに使われるヒイラギ、リースに使われるモミの葉…。

プレゼント用に購入されるだけでなく、自宅用に購入されることもあります。

2022年12月のカレンダーでは、日本で多くの人がパーティーなどを行うとされるクリスマスイブの24日が土曜日で、クリスマスの25日が日曜日です。今年のクリスマスは休日と重なることで、「外出する人が増える」と考える小売業界関係者もいます。

花の需要と環境問題

コロナ禍において結婚式・卒業式・入学式などのイベントが中止されたのを機に、大量の花が行き場を失うことになり、メディアでも取り上げられることになりました。

そうしたなか、2022年のクリスマス商戦が始まっています。

毎年のクリスマス商戦では、クリスマス用に大量の花を仕入れたが、クリスマス当日を過ぎれば次はお正月用の商品を売り出すことになり、売れ残ったクリスマス用の花は廃棄されてしまう…という現状がありました。

生産者から小売店に届く過程で、花がまだきれいなうちに廃棄されてしまう「ロスフラワー」は、コロナ以前からあったことでした。

それが、SDGs(持続可能な開発目標)が日本でも浸透してきたことも背景にあり、「ロスフラワー」への眼差しが変わりました。「花を大切に使おう」と考える人が増えました。

ロスフラワーへの取り組み「こどもによるこどものためのSDGsクリスマス」

そうしたなか、ロスフラワーへの関心が高まり、「ロスフラワーを主役にしたイベントを作ろう」という動きが各地で広がっています。クリスマス後のロスフラワーを活用するイベントも行われるようになることが予想されます。

例えば、大型ショッピングセンターのイオンモールは、「世界こどもの日」に定められた11月20日に合わせたイベントとして、「こどもによるこどものためのSDGsクリスマス」を実施しています。

「捨てられてしまうロスフラワーでクリスマスを彩る」というのがコンセプトで、クリスマスツリーをロスフラワーで飾り付けしたり、ロスフラワーを使ってクリスマス用のリースを作ったりする、というワークショップです。全国で7か所のイオンモールで行われています。

終わりに

個人向け金融サービスを展開する株式会社ヒューネルは、2022年の冬のボーナスに関する調査を男女500人に実施した結果、支給予定額は「10万~30万円未満」(188人)が最も多く、「30万~50万円未満」(106人)、「5万~10万円」(66人)と続きました。

今年は経済活動が再開され、休日が重なることでクリスマス商戦も期待できます。

需要を逃さずに売り切ること、もし花が残ってしまった場合もSDGsに則った活用をすることでお客様にも喜ばれ環境にも優しい形ができるのではないでしょうか。

(ライター:長谷川)


(参考URL)

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6d8d4fa54e4ff35cb05a6b91434a5a93959a884

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000108703.html

https://www.i879.com/xmas/

https://www.aoyamaflowermarket.com/category/USE_CELEB_CHRISTMAS/

https://www.hibiyakadan.com/xmas/

https://www.eflora.co.jp/f_xmas/colum/flower/01/

https://horti.jp/7801

https://horti.jp/796

https://www.aeonmall.com/universalchildrensday/

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