『花とサステナブル』オランダの、捨てると花が咲くマスク

コロナ禍においてマスクをつけることが日常の一部となりましたが、残念なことに「マスクゴミ」の問題が世界のあちこちから聞こえるようになりました。今回は「花 × コロナ禍 × サステナブル」について、オランダの記事をご紹介します。

不繊維マスクと環境問題

使い捨てマスク(不繊維)が、実は土に還りづらいということをご存じでしたでしょうか。

不織布マスクは一見布に見えますが、ポリエステル、ポリウレタンなど多くのプラスチックが使われており、これが土に還りにくい主な原因とされています。当然、ポイ捨てされるなど正しく処理されなければ環境問題を引き起こします。

サステナブルと向き合う

オランダ在住のMariannさんはグラフィックデザイナーとして活躍しています。デザインを世に出す中で、環境への影響が頭によぎり、ずっと地球に何かを返したいと思っていました。

そんな時、Mariannさんは画期的なアイデアを思いつきました。それは「捨てられる前提のマスク」を作ること。

土に還って花が咲いてくるマスク「Marie Bee Bloom」

この「Marie Bee Bloom」というマスクは不繊維の物とは違います。環境への配慮に徹底するためにプラスチック製品を一切使わず、本体はライスペーパー、紐には羊毛が使われています。また、それだけでなく固定する糊やロゴ印刷用のインクも分解されやすい素材が選ばれているため、土に還りやすいマスクとなっています。

さらに「Marie Bee Bloom」は自然を増やすことが出来ます。本体に使われているライスペーパーの中に、アスターやコレオプシスなどさまざまな花の種が入っているため、土に帰る過程で綺麗な花を咲かせるのです。

参考までにこのマスクの価格は5枚16ユーロ(1ユーロ131円で計算すると2096円)です。現在EU加盟国では購入出来ますが、日本ではまだ買えないようです。

終わりに

この記事(参照:日本財団ジャーナル)では、使い捨ての不織布マスクが土に還りにくい理由と、捨てられたマスクがどれだけ深刻な影響を環境に与えるかをわかりやすく記載しています。気になる方はぜひチェックしてみて下さい。

私たちもMariannさんのように常にサステナブルを意識することで、今回の「Marie Bee Bloom」のような素敵なアイデアが思いつくかもしれません。


(参照サイト)

日本財団ジャーナル 【増え続ける海洋ごみ】マスクや手袋、「コロナごみ」が海を脅かす。経済学者・原田禎夫さんに聞く、海を守るためにできること

「Marie Bee Bloom」

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